2010年02月26日

イランの果物の食べ方(1)


イランの果物の食べ方(その1)

きゅうりの食べ方

イランでは一年を通してきゅうり(サイズは12~13cm)を
果物と一緒に食べますがきゅうりの独特の匂いを楽しみながら
各自で皮を剥き、人によっては更に2cmほどナイフで
切ってから塩を振りかけフォークで食べます。


オレンジの食べ方

1.接待者からナイフとフォークがのった果物用皿を差し出され、
次にお好きな果物をどうぞと盛り付けられた果物皿を目の前に
差し出されたらオレンジを自分で取り皿の上に
乗せて先ずひざの上に置く。

2. 左の手でオレンジを持ち、オレンジのヘタの部分を右親指で
押さえたまま半径2cmくらいのところを右手で持った
果物ナイフで動かしながらまるく切り口を入れ皮を剥く。
(指や爪を汚したくない人は最後までナイフで皮を剥く)

3.ナイフで垂直に6箇所切り口を入れるが下の部分まで切り口を入れない。

4.中のオレンジが見えている2の部分をナイフの先でオレンジの皮の
内側と中袋の外側の間を1cmほど隙間を入れる。

5.右手の4本指で持ったナイフで垂直に切り口を入れた皮を
右手の親指で押さえながら剥がしていく。

6.最後まで剥がさず切り口のあるところまで皮を広げ、
渋味のする白い部分を取り除いた後、あたかも花が咲いたように
内袋のオレンジを小2~3袋ずつに割く。

7.食べだす前にまるで茶の湯のように両横に座っている方に
いかがですかとお勧めしてから召し上がる方もおられます。
お皿に置いたままひざに載せ、一袋ずつ内袋の皮ごとそのまま食べます。
一袋のサイズが大きければ半分に切って食べてもよし、種のある部分に
ナイフで切り口を入れ種を取り出しますが皮は日本のように硬くありません。

勿論4からはナイフを使わず手で皮を剥き食べる方も多いですが、
これだけの事を男性も女性も意図も簡単におしゃべりをしながらやってのけます。

私たち日本人もお箸でお魚の身をきれいに骨から取り除いて
食べることが出来るように、どこの国にも食べ方の伝統や技術が
あると思いますし、それぞれの食文化の違いに尊敬の念を払いたく思います。

ちなみにイランでは食事は(フォークとナイフの持ち方で)、
スプーンを右手にフォークを左手に持ち、皿の上でスプーンと
フォークの後ろ側のカーブで食べ物を寄せスプーンにのせて食べます。



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